デリヘルはあくまでも大人の遊び、そう割り切っているんで、遊ぶのはせいぜい飲み会の帰りとかで気分が良くなった時のみ。シラフでいる時に落ち着いて冷静になって考えてみると、女性とエッチなことをするだけで一万だの二万だの取られるなんて信じられないと思ってしまう性格なのです。そんな私ですが、錦糸町のデリヘルで1年ぐらい前に遊んだ娘のことをふと思い出して、お店に電話してみたのですが、残念ながらその娘はすでに退店してしまっていました。デリヘルって意外と退店していない女の子も所属している一覧リストに載せているからタチが悪いですよね。錦糸町のこのデリヘルはあんまりそういうことをするイメージが無かったので、ちょっとがっかりしてしまいました。まあそんなに頻繁に利用しないし、そもそも錦糸町に来るのが飲み会の時ぐらいな自分みたいな客が一体何を言っているのだという部分もありますが、あの娘に会う手段はないものかと色々と考えてみました。でもそれって度が過ぎたらただのストーカーになってしまいますし、あくまでも彼女は仕事で自分の相手をしてくれていたのです。だから一方的に期待するのは間違いなく危ない人ですし、仮に会えたとしても彼女がデリヘルをやっていなければ意味がありません。そんなようなことを考えながら、錦糸町の駅近くにある映画館の前でぼんやりと立っていると、知らないお店のチラシをビラ配りの人からもらいました。するとなんとそこには、自分がデリヘルで好きだったあの錦糸町の娘が大写しでプリントされていました。一体なんの店かと思ってみてみると、こちらも何とデリヘル。こんな風にビラなんか法的に問題ないのかと結構疑問には思えて、夢か現実かもわからない状態でしたが、たまたま通りがかった女性が、そのデリヘル嬢に雰囲気がそっくりだったのでこれまで驚いたのですが、本当に彼女でした。立ち姿や歩き方、すべてがそっくりだったので間違いありません。ただ、こちらはあくまでもただの客です。しかも何人ものお客さんを相手にしてきているであろうデリヘル嬢が、自分のことを覚えているわけがありません。私は、彼女のことを呆然と見つめるしかありませんでした。ただ、目の前にあるチラシの写真にいる彼女の姿を見て、すぐにそのチラシにある錦糸町の店に電話をしたのですが、チラシの写真の女性は在籍していないとのこと。じゃあ一体なぜこんな風に載せているのだと文句を言いかけましたが、自分はあくまでもただの客、そんなことを言う資格なんてありませんし、どうにも出来ないので諦めて、錦糸町を後にしました。夢か現実かもわからないような時間でしたが、一体なんだったのだろうかと今も考えています。
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